アートファクトリー
様々な素材やモチーフで
実験的な試みを表現化するアート制作
<石の花>網ホオズキ
2019(石、針金、和紙、パルプ紙)
季節の移り変わりと共に朽ちていく葉っぱと蝕まれた網ホオズキ。その中で救われるかのように若い花が咲いています。
生まれては朽ちて、そしてまた生まれる自然の循環連鎖をひとつのオブジェで表現しています。
あたかも石の中から咲き出たかのような不思議なオブジェです。
地元の宝塚を流れる武庫川を毎日のように散歩してる中で河川の敷石の隙間に生える草花を見て自然の生命力にいつも感心していました。
丸く削られた河川の石を持ち帰り、武庫川を流れる川の音や風を思い起こしながら針金を枝木に見立て、和紙の枯れ葉と花びらと蕾で制作しました。
無造作と秩序
2018(ダンボール、木材、水性ペンキ)
貯まりに貯まったネット通販のダンボール。後で何かに使えないかと近くのホームセンターで見つけた半端の木片。目的を持たず、側にあった材料を手に取って、両面テープや木工ボンドで無造作に張り合わせてみる。無造作と言いながらも、そこには自分の中に何か秩序があって、ひとつひとつのパーツを手に取るたびに置き場所に悩む。この場所でいいのか?このパーツでいいのか?もちろん答えなどないし、正解もない。予期せぬ偶然にハッとする瞬間やこれしかないと確信する瞬間。何が出来上がるのかまったく解らない。そもそも出来上がるのかどうかさえも解らない。自分の中の秩序に従い、その延長線の先にある感性の終点を探りながら辿る。
無意識と美意識
2018(Tシャツ、アクリルインク)
渦巻き模様をよく描く。幼い子供がクレヨンをもってグルグルする感覚だ。少し粘りのあるアクリル絵具を直接垂らして描くのだが、渦巻きなので描き出すと止められない。勢いに任せて一気にグルグルと腕を動かす。動作は一瞬なのだが、その一瞬の中で何かがコントロールしているようだ。無意識に腕の方向を変えたり、上げたり、下げたりしている。いい感じの渦巻きを求めてはいるが、この線の少し上に細い線が欲しい。とか、右下あたりに少しはみ出た太い線が欲しい。とか、考えてる暇はない。瞬時に美意識が働くのだろうか。無意識と偶然と瞬間の中でグルグル腕を動かしている。
無限と唯一無二
2018(ダンボール、水性ペンキ)
温泉旅館などに行くと、窓際に小さなテーブルと椅子があって、積み木のようなパズルが置いてあるのをよく見かける。最初は正四角形に組んであって、バラバラに組み合わせて様々なシルエットをつくるパズルゲームだ。立体にしたいので、ダンボールを2枚貼り合わせて厚みをつくり、裏表に異なる色を塗った。感覚に任せて自由な形に切る。そして、再構築する。完成図のないパズルゲームだ。組み合わせは無限にある。無限の可能性の中から、唯一無二の造形を探り出す。
バランスオブジェ/HASSAKU
2018(針金、和紙、墨汁、岩彩絵具)
いつもお世話になってる友人の「はっさく」というお店の壁面を飾るために制作したオブジェです。
バランスオブジェ/切り取られた空、流れる雲
2017(針金、和紙、墨汁)
バランスオブジェ/吹き抜ける夏の風
2017(針金、和紙、墨汁)
バランスオブジェ/Hito-Eda(長壺)
2017(針金、和紙、顔彩)
バランスオブジェ/Hito−Eda(丸壺)
2017(針金、和紙、墨汁)
壁掛けオブジェ/Kake-Bana(短冊)
2017(針金、和紙、墨汁、木板)
壁掛けオブジェ/Kake-Bana(正方形)
2017(針金、和紙、墨汁、木板)